カンジダはカビの一種である真菌が原因となっている病気で、性病として扱われることも多いですが、女性の場合は性病と言い切ることは出来ません。
なぜなら、カンジダはもともと膣内や口腔内に存在するもので、疲れやストレス、風邪などにより免疫力が低下したり、抗生物質やステロイドを使用することで発症する可能性があるからです。
白いヨーグルトのようなおりものが増加し、陰部がかゆくなります。
男性の場合、性器が外に出ているため発症することは少ないですが、包茎など菌が溜まりやすい場合には痒みが生じることもあります。
免疫力が低下した時、口の周りにヘルペスが出来たことのある人もいらっしゃると思います。
性病として扱われている性器ヘルペスは、口の周りに出来るヘルペスと同じ単純ヘルペスウイルスが原因となっています。
ただし、口唇ヘルペスは1型で、性器ヘルペスは2型のため、厳密には違うものなのです。
他の性病と違い、ヘルペスウイルスは薬によって死滅させることができません。
そのため、再発する可能性も大いにあり、1年以内に80%以上の人が再発するという統計結果が出ています。
また、感染してすぐに症状が出る人、感染してしばらくして症状が出る人と発症時期には個人差が大きいことも特徴です。
痒みや痛みを伴う発疹や水ぶくれが性器やお尻の周りにある場合には、性器ヘルペスが疑われます。
オーラルセックスによって感染することもありますので、注意が必要です。
他の性病がウイルスや細菌などが病原体となりますが、膣トリコモナス症は原虫が原因となります。
目に見えない大きさの原虫が性器に寄生することで発症するため、セックス以外にもトイレや浴室、タオルなどを介して感染する可能性があります。
男性が感染した場合、排尿によって原虫が外へ流されることがありますので、沢山お水を飲み、排尿することで予防することが可能です。
女性は感染者の約半数が無症状のために気づかず、炎症が進行して早産や流産、不妊症を引き起こしてしまうことがあります。
症状が出る場合には、強いかゆみや痛みが出現し、悪臭のおりものが出て来ますので、気づいたら早めに検査・治療することをおすすめします。
にわとりのトサカやカリフラワーのようなイボを作る尖圭コンジローマは、男性・女性ともに感染し、再発する可能性の高い性病です。
尖圭コンジローマの原因となるのはヒトパピローマウイルス(HPV)ですが、このウイルスは実は子宮頸がんの危険因子として知られています。
HPVに長く感染していると、細胞が異形成を引き起こし、この部分が癌になる可能性があるのです。
がん化させないためには、異形成までの状態で発見・治療をすることが非常に大切です。
性病の検査・子宮がん検診をしっかりと受け、予防していきましょう。